竹田市の抱える公共不動産の課題と背景


 
全国の自治体では、高度成長期に整備した施設が一斉に老朽化することで、近い将来大規模修繕や更新等が必要となり、多額の維持管理費が発生することが見込まれています。 竹田市では、合併前の旧1市3町が、合併する以前からそれぞれの市町で保有していた施設を引き続き使用してきており、同じ時期に建設した類似施設が多数存在しています。現在、市内には公共施設が309か所(令和2年3月末時点)あり、これらすべての施設を維持しようとすると、年間平均26億円程度必要になる見込みです。
 

国の取り組みと竹田市の取り組み


 
市は、限られた財源のもと、人口減少により変化していく需要に対応した再配置を進めていくため、平成28年2月に公共施設等総合管理計画を策定、総合的な管理・経営を推進するための方向性を示しています。

竹田市がこれから政策的に進めていくこと。


 
市では今後、様々な視点から、継続、見直し(複合化、集約化、転用、減築)廃止など施設の将来方針を検討し、必要に応じて「地域で使う、民間で使う、老朽化等で使えないものは廃止する」など、具体的なアクションを起こさなければなりません。

公共不動産をまちづくりに活かす。


 
竹田市では、遊休化した公共不動産や、今後、民間事業者が使うことで、より可能性が広がる施設等について、民間事業者に向けに施設の活用可能性の聞き取りを行う「サウンディングツアー」を実施しました。 聞き取りした民間事業者に声をもとに、まちづくりの視点で、行政と民間が連携し、施設を利用者にとって、一番いい形で有効利用させようというのが狙いです。 市では、サウンディングツアーでの民間事業者の意見をもとに、対象物件の活用(賃貸、売却等)を進めていくこととしています。 公共不動産サウンディングツアーの紹介 実施スケジュール 当日は、16名近い民間事業者が参加しました。

 まちを知る。そして、公共不動産を知る。

 

サウンディングツアーでは、民間事業者の力を借りて、遊休不動産などの可能性を検討するものです。
民間が思っていること、行政側の課題、お互いがそれぞれを知るために有意義な機会となりました。
 

全員で考える

その日集まった民間事業者同士で、それぞれの公共不動産の今後の方向性について話し合います。
旧辻邸では、「ファミリー向け住宅がいいんじゃないか」「算数塾や習字教室などの私塾として活用したらいいのでは?」などの意見や、「古くて改修が必須なので、コスト面に不安が残る」といった意見がありました。
その他、神原キャンプ場では、山奥にある物件ではありながら「残っていた建物や敷地の雰囲気が思いのほか良く、発信の仕方によってはヒットしそうなポテンシャルがある」といった、行政側の想定とは違った見え方が発見できました。

まちを歩く

通常、サウンディング調査は会議室で資料を見ながら、この物件をどうしたらよいか、という事を議論するのが基本です。
今回のサウンディング調査では、ツアー形式で行うことによって、
実際にまちを歩くことで、まちの雰囲気や住民の方々を知り、より具体的でリアルな議論を行うことができました。

周辺を見る

物件の中や周辺を歩いてみると、物件の劣化状況や道幅、天井の高さ、車の音などその場にいてこそ分かる条件があります。
実際に竹田市野外活動施設においては「老朽化が進んでおり、バンガローは魅力が感じられなかった」や、「景色がいいので花見スポットとして整備しては?」といった意見が上げられました。

ディスカッションする

 行政とサウンディングツアーに参加した民間事業者の方々でディスカッションを行いました。
行政側として抱える課題を踏まえたうえで、様々な業種の事業者が意見を出します。
実際に目で見て肌で感じたからこそ出たアイデアや、民間事業者だからこそ出たリアルな意見が飛び交いました。
いい意見ばかりではなく、厳しい意見もあります。行政として今後どのように活用していくのが良いか、公共不動産の将来を決める有意義なディスカッションとなりました。

実際に竹田市では、廃校を作家の活動拠点として活用しています。